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「日常使いにぴったりの高機能ワイヤレスヘッドホンを探しているけど、どれを選べばいいか分からない…」「ノイズキャンセリングは強力な方がいいけど、音質やデザインも妥協したくない」
もしあなたがそんな風に考えているなら、この記事はあなたのためのものです。
今回は、QCYから10月末に発売されたばかりの新製品、QCY H3Sワイヤレスヘッドホンの開封から詳細な機能、そして実際の使い心地まで、私の正直な感想を交えて徹底的にレビューしていきます。強力なノイズキャンセリング性能や、QCYアプリの驚くべきカスタマイズ性、そして気になる音質まで、あなたが知りたい情報を深掘りしてお届けします。
この記事を読めば、QCY H3Sがあなたの日常にどのようにフィットするか、その魅力と注意点がきっと見えてくるはずです!
INDEX
QCY H3Sってどんなヘッドホン? – 第一印象と主要スペック
まずは、QCY H3Sの基本的な情報から見ていきましょう。
このヘッドホンは日常使いを想定したモデルで、箱に記載されたスペックだけでもその実力の高さが伺えます。
- 驚異のノイズキャンセリング性能: 最大56dBという強力なノイズキャンセリングを実現。
- 長時間再生: 1回の充電でなんと102時間ものロングプレイが可能。
- 高音質設計: デュアルドライバー搭載でHDサウンドを実現。
- 高音質コーデック対応: LDACにも対応しており、ワイヤレスでも高解像度なサウンドが楽しめます。
私は今回、ホワイトモデルを選びました。見た目は純白というよりは、少しクリームがかったオフホワイトに近い印象です。イヤーカップの部分は淡いブラウンやピンクが混じったような色合いで、上品で上質な雰囲気を醸し出しています。ヘッドバンドの上の部分はヘアライン加工されたシルバーで、これが全体のデザインを引き締めていますね。
手に取ると非常にコンパクトで、持ち運びにも便利そうです。
装着感と操作性:快適なフィット感とシンプルな操作
ヘッドホンの装着感は非常に重要ですよね。私自身、頭が大きめなので、コンパクトな見た目のQCY H3Sがフィットするか少し心配でしたが、耳がはみ出すことなくギリギリ収まるサイズ感でした。密閉感も高く、デフォルトの状態で外の音がかなりカットされているのを感じます。
操作ボタンは全て右側のイヤーカップに集約されています。充電用のType-Cポート、音量調整ボタン、そしてノイズキャンセリング(ANC)の切り替えボタン、電源ボタンです。物理ボタンなので直感的に操作できるのは良い点ですね。
また、首にかけた時にイヤーカップが内側に向くように設計されており、肩や胸元にフィットしてくれます。これは使わない時に首から下げておく際に非常に快適です。
接続も非常に簡単でした。最近のBluetooth製品は本当に優秀で、電源ボタンを長押しして電源を入れれば、すぐにスマートフォンのBluetooth設定画面にQCY H3Sが表示され、タップするだけで簡単にペアリングが完了しました。
QCYアプリ徹底解剖:カスタマイズの真髄と強力ノイキャン体験
QCY H3Sの真価は、専用のQCYアプリを使うことで最大限に引き出されます。このアプリには、他社製品と比較しても特筆すべき優れた機能が満載でした。
驚異のEQ(イコライザー)カスタマイズ性
私が最も驚いたのは、そのEQのカスタマイズ性の高さです。
- 8段階の上下調整: 通常は6段階程度の製品が多い中、QCY H3Sはマイナス8からプラス8までの8段階で調整可能。
- 幅広い周波数帯域: 32Hzから16000Hzまで、非常に細かく帯域が分かれており、自分好みの音を追求できます。
- 「最後に触った設定」を保持: これが本当に素晴らしい点です!他の多くのアプリでは、カスタムEQを作るたびにフラットな状態からやり直す必要がありますが、QCYアプリでは最後に調整した設定が残ります。これにより、既存のカスタム設定をベースに微調整を加え、新しいカスタム設定として保存することが非常に簡単になります。例えば、「音楽用A」のベースを少し強くした「音楽用B」など、細かく派生させて保存できるため、様々なシーンやジャンルに合わせた音質を追求できます。
56dBの強力ノイズキャンセリング(ANC)
QCY H3Sのノイズキャンセリングは、非常に強力だと感じました。
- 圧倒的な静寂: ノイズキャンセリングをオンにすると、PCのファン音や周囲の環境音がほぼ完全にシャットアウトされ、耳がキーンとするような静寂が訪れます。56dBという数値は、私がこれまで試してきた製品の中でも最高クラスに匹敵するレベルです。
- モードと強度調整: アプリでは「騒がしい」「通勤」「室内」といった環境に応じたモード切り替えに加え、ノイズキャンセリングの強度をスライダーで細かく調整できるのが特長です。
ただし、ノイズキャンセリングやモード切り替え時に、短時間の効果音が流れたり、稀に再接続が必要になったりすることがあり、この点は少し煩わしく感じるかもしれません。
外音取り込み(アンビエントサウンドモード)
外音取り込みモードを試してみたところ、周囲の音がリアルよりもかなり増幅されて聞こえる印象でした。自分の声やPCのファン音などが大きく聞こえるため、自然な聞こえ方とは少し異なります。しかし、音楽などを聴いている最中に周囲の音も聞き取りやすくする、という意味では役立つかもしれません。
その他のアプリ機能
- オーディオモード切り替え: 「オーディオ」「ゲーム」「ムービー」の3種類のモードを切り替え可能。
- 空間オーディオ: 対応コンテンツでの効果を期待。汎用的なサラウンドモードのような印象も受けました。
- マルチポイント対応: 複数デバイスとの同時接続に対応。
- ボタン割り当て: 各ボタン(電源、音量)に対して、1回押し、2回押し、3回押し、さらには4回押しまで、機能を細かく割り当てることができます。
実際に聴いてみた:音質レビューとEQの力
いよいよ気になる音質についてです。デフォルトの設定で聴き始めると、正直なところ「少しこもっているかな」という印象でした。特に低域の圧は強いものの、音の輪郭がやや不明瞭に感じられました。
しかし、これはQCY H3Sの真価ではありませんでした。アプリのEQ機能を活用し、低域を少しカットし、高域を持ち上げる調整を試したところ、劇的に音質が改善されました!
- EQ調整後の変化: 音が非常にクリアになり、低域もただ圧があるだけでなく、タイトで歯切れの良いサウンドに変化しました。高域もきちんと伸びて聞こえ、まるで多ドライバー構成のイヤホンのような、メリハリのある鳴り方になったのです。
- 様々なジャンルで検証:
- K-POPやヒップホップでは、EQ調整によりリズム隊のタイトさが増し、ボーカルもクリアに。
- ロック調の曲では、力強さと歯切れの良さが両立し、臨場感が増しました。
- アニメの主題歌のような、高域ボーカルが特徴的な曲でも、EQで中域の干渉を抑えることで、よりクリアに聴こえるようになりました。
このように、QCY H3Sは、デフォルトの音質よりもEQを積極的にカスタマイズすることで、自分好みの最高のサウンドを見つけられるヘッドホンだと感じました。LDACにも対応しているため、対応機器と組み合わせればさらに高音質な体験が可能です(私の耳では違いを判別しきれませんでしたが…)。
また、音楽を聴いている際のノイズキャンセリング効果は絶大で、本当に周りの音がシャットアウトされ、音楽に没頭できました。
総合評価:QCY H3Sは「買い」なのか?
色々試してみて、QCY H3Sは「これは絶対に買うべき!」というような特別な突出したポイントは正直見当たりませんでした。しかし、だからといって悪い点が一つもないかと言われれば、それも違います。
最も評価したいのは、その価格を考えた時のコストパフォーマンスの高さです。
- 圧倒的なノイズキャンセリング性能: 56dBという数値は伊達ではありません。日常の喧騒から逃れて集中したい時には、これ以上ない武器となるでしょう。
- 驚異的なEQカスタマイズ性: 他社製品ではなかなか見られない詳細なEQ設定と、微調整のしやすさは、音質にこだわるユーザーにとって大きな魅力です。
- 長時間再生とLDAC対応: 長時間の移動や外出でもバッテリーを気にせず使え、高音質コーデック対応で音質面もカバーされています。
- 上質なデザイン: 特にオフホワイトのカラーリングは、安っぽさを感じさせず、様々なファッションにも合わせやすいと思います。
一方で、外音取り込みがやや不自然に感じられる点や、アプリでのモード切り替え時に少し手間がかかる点は、今後の改善に期待したいところです。
ゲーミングヘッドセットのQCY V200も以前レビューしましたが、QCY製品は全般的に、価格以上の性能を提供してくれる印象がありますね。
まとめ:日常使いヘッドホンの新たな選択肢、QCY H3S
QCY H3Sは、強力なノイズキャンセリング、類まれなるEQカスタマイズ性、そして魅力的なデザインを兼ね備えた、日常使いに最適なワイヤレスヘッドホンです。
もしあなたが、
- 周囲の騒音から解放されたい
- 自分好みの音質を追求したい
- スタイリッシュなデザインのヘッドホンが欲しい
- そして、それらを手の届く価格で手に入れたい
と考えているなら、QCY H3Sは間違いなく検討する価値のある選択肢となるでしょう。
特にQCYアプリのEQ機能は一度体験してみてほしいポイントです。あなただけの最高のサウンドを見つけて、日々の音楽体験をより豊かなものにしてください!

