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今回の音声では、普段利用しているAdobe Firefly(アドビ ファイアフライ)という生成AIサービスについて、実際に画面を操作しながらその機能や使い心地をご紹介しました。詳しい解説という訳ではなく雑談まじりですが、雰囲気など含め参考になれば。
以下、Spotifyでは、ビデオポッドキャスト形式で動画が閲覧可能です。ぜひこちらを眺めながら記事もチェックしてみてください。
856🤔で、Adobe Fireflyってどうなの?アドビの生成AIの画像機能あれこれ。Adobe StockでのAI生成画像販売ほか
動画内目次 |
[00:00]Adobe Fireflyについて [00:20] Fireflyの特徴とAdobe Stockとの連携 [01:03] Adobe Stockでの販売経験とAI学習データについて [01:34] 今回は画像生成機能をメインに紹介 [02:38] テキストからの画像生成を試す(基本的な操作) [02:50] 生成時の各種設定(縦横比、モデルなど) [03:05] コンテンツの種類(写真/アート)とスタイル設定 [03:32] 最初の画像生成:アルプス山脈の猫と犬 [04:43] 人物での画像生成を試す(オフィスミーティング) [05:04] 生成された人物画像を確認(指の破綻など) [05:35] 生成塗りつぶし機能の紹介 [08:49] スマホショップ店員の画像生成を試す [09:50] 生成塗りつぶし・削除機能を再度試す(操作に戸惑う) [10:37] 生成塗りつぶしを試す(手に弁当を合成) [13:41] 拡張背景機能の紹介と試行 [15:17] アートモードでの画像生成を試す [16:14] スタイル参照機能や各種効果(落書き、アニメ)を試す [19:06] ベクター生成機能の紹介と試行 [20:56] Firefly Boards機能の紹介(最近追加) [21:11] その他のAI機能(動画翻訳、音声調整など)への言及 [21:38] プランによる機能制限への不満 [22:11] Adobe製品サブスクリプションへの個人的見解 [22:21] テキスト効果機能の紹介と試行 [24:31] テキスト効果のアニメーションや背景色設定について [25:19] Adobe Expressへの言及(Adobe版Canva) [27:46] Firefly Boards機能を実際に試す(ムードボード作成) [29:43] Boards内で画像生成を試す [30:58] Adobe Stock出品用の画像について考える [31:45] 過去にFireflyで作成しStockで販売したお気に入りの画像を探す [34:51] 過去のお気に入り画像をボード機能を使って表示・紹介 [35:15] お気に入り画像の詳細(生成塗りつぶしの活用など) [36:15] その他の過去作成画像を紹介(非現実的なシチュエーション) [39:12] 今回の収録の目的(ブログ用イヤホンレビュー画像) [40:25] 今後のコンテンツ制作の方向性について |
生成AI全般に言えることかもしれませんが、サービスによって特徴があります。
特にFireflyの大きな強みは、商用利用がしやすい点にあります。これはAdobe Stock(アドビ ストック)というストックフォトサービスとも深く関連しています。
画像生成にあたってAdobe Stock内から学習しているため、商用利用などの際に問題となってくる権利関連がクリアというのが強みです。
INDEX
Adobe Fireflyの商用利用とAdobe Stock連携

この時代、自分で画像を作成して何かコンテンツに使う機会は増えていると思いますが、Adobe Stockでは生成AIで作成した画像も販売できる仕組みがあります。Fireflyで作成した画像をAdobe Stockで販売してみたこともありますが、すごく売れるわけではないものの、たまに売れることがあって面白いと感じています。
個人的にもともとAdobe Stockで写真を販売しているのですが、FireflyのAI学習データとして自分の写真の使用を許可すると、その対象となった画像の数などに応じて報酬がもらえる仕組みも導入されています。つまり、自分が販売した写真がAIの学習に使われ、そのAIが生成した画像がまた販売される可能性があるわけで、このループは興味深いですね。
画像生成機能を使ってみる

Fireflyの主な機能として、テキストから画像を生成する機能があります。一般的な画像生成AIと同様に、プロンプトを入力して画像を生成できます。
特徴的なのは、生成する画像の縦横比や、コンテンツの種類(写真かアートか)を指定できる点です。さらに、詳細なスタイルや効果を選ぶこともできます。

試しに「アルプス山脈の空を飛んでいる3匹の猫と1匹の犬」という非現実的なプロンプトで生成してみました。結果は正直「うさん臭い」「破綻している」画像でした。キメラのようになってしまったり、人間の指が不自然になったりなど。

特に指の表現はFireflyの弱い点かもしれません。自然な人間の画像は比較的得意だと感じています。
画像編集機能:生成塗りつぶしと削除

生成した画像には、便利な編集機能がいくつか備わっています。その一つが「生成塗りつぶし」です。これは、画像内の特定の部分を選択し、そこに別のプロンプトを入力することで、その部分だけをAIが描き直してくれる機能です。
試しにスマホショップ店員と客というテーマの写真での手で受け渡している対象を差し替えてみました。具体的に幕の内弁当としましたが、うまく理解してもらえないのか、ちょっと妙な感じになります。

Adobe Firefly(アドビファイヤフライ)で生成した画像をストックフォトで販売している経験上、このあたりは根気よく指定することでちょうどいいものになるまで試行錯誤するといった感じになるかと思います。
「削除」機能も試してみましたが、選択した部分を単純に消すだけでなく、背景なども含めて不自然になってしまうなど、私の試した範囲では使い方がよく分かりませんでした。
背景拡張では存在していない周囲をAIが補ってくれます。これはとても便利ですね。

アート機能: コンテンツの種類で「アート」を選択すると、イラストや絵画のようなタッチの画像を生成できます。多様なスタイルや効果を選ぶことで、雰囲気をガラッと変えることが可能です。

例えば、「落書き」や「アニメ」といった効果を指定してみたところ、非常に魅力的なイラストがサクッと生成できて驚きました。特に「落書き」のようなスタイルは、自分でイチから描くのは難しい質感が出せるのが良いですね。
画像以外の多様な生成機能の紹介:ベクトル、テキスト効果
Fireflyには画像生成以外にも様々な生成機能があります。動画や音声編集などは、さらに上位のプレミアムプランでないと触れないようなので、今回は昔からある機能を改めて軽く触れてみました。
ベクトルを生成

ベクトルを生成: これはIllustrator(イラストレーター)で編集可能なベクトル形式の画像を生成する機能です。「コミックブック」スタイルで「本屋さんで買い物をする人とレジ横の猫」といったプロンプトを試しました。生成された画像はパスで描かれており、Illustratorで開けば拡大縮小しても劣化せず、各パーツを個別に編集できます。細かい部分に不自然さが出ることもありますが、ベクターデータとして活用できるのは大きな利点です。
テキスト効果:

入力した文字に様々なパターンや効果を適用する機能です。文字の中に炎や金色の光沢、レンズフレアなどを入れたり、文字の周りにエフェクトを付けたりできます。プロンプトで効果を指定することも可能です。個人的にはあまり使う場面を想定していませんでしたが、サムネイルなどで目立つ文字を作る際に便利かもしれません。背景色を指定して動画形式で書き出す機能もあり、ショート動画などで文字を動かす素材作成にも使える可能性があります。
新機能「Firefly Boards」を試すも…

最近ベータ版が公開された「Firefly Boards」という新機能も試してみました。これは生成AIを基盤としたムードボード作成機能とのことです。手持ちの画像を配置したり、プロンプトで画像を生成してボードに追加したりできるようです。
実際に試してみましたが、操作感が少し独特で、正直なところ「何をどうすれば良いのか」がよく分かりませんでした。画像を配置したり、簡単なシェイプを挿入したりはできますが、それ以上の具体的な使い方が掴めませんでした。今後のアップデートに期待したいと思います。
※追記:インスピレーションをまとめる用的な使い方と記載があるので、純粋にそういうことかと思います。
Adobe製品との連携と個人的な利用例

Fireflyで生成した画像は、Photoshop(フォトショップ)やAdobe Express(アドビ エクスプレス)といった他のAdobeサービスで開いて編集できます。特に生成塗りつぶしなどの機能はPhotoshopの新しいバージョンでも同じUIで使えるようになっており、連携が進んでいます。
Adobe版Canva「Express」

Adobe Expressは、Canva(キャンバ)のような感覚で使えるデザインツールで、私は以前メインで使っていました。Canvaへの移行も考えたのですが、操作感の違いからExpressの方が使いやすく感じています(最近はあまり使わなくなってしまいましたが)。
音声関連の機能(翻訳やノイズ除去など)もリストにありましたが、こちらは私の契約プランではクレジットが別途必要だったりして、今回は試すことができませんでした。このあたり、新規ユーザー向けの割引は多いのに、既存ユーザーへの優遇があまりないというAdobeの課金体系には少し不満を感じます。
Adobe StockでのAI画像販売

個人的にFireflyを実際に使った例としては、Adobe Stockで販売するための画像を生成したことがあります。特に気に入っているのは、ファンタジー要素のある風景の中で女性が本を読んでいて、近くにミニチュアピンシャーとトラがいるという画像です。
ユースケース:成塗りつぶし機能を使って販売用に作った画像

これは、風景と女性を指定して生成した後、生成塗りつぶし機能を使ってミニチュアピンシャーやトラ、バッグなどを追加することで作成しました。「現実では絶対にありえないけれど、写真としてはありそうな雰囲気」というコンセプトで、Adobe Stockの審査も通り、販売できています。このように、単なる生成だけでなく、生成塗りつぶしを使った編集で独自の要素を加えることで、より面白い画像が作れると感じました。
ただ、Adobe Stockのクリエイター向けページは、新着順で画像をソートできなかったりするなど、かゆいところに手が届かない部分があり、改善を期待しています。
実際に売れた生成AI画像
他AIで作った画像も含んでいます。











生成AIの特性上、そしてストックフォトというところから、現実にはない画像が売れやすくはありますが、競合も多いというジレンマもあります。また、現実ベースではあるものの、撮影をする手間がないというのは大きな魅力です。
とはいえ、普通に撮影した写真の方が圧倒的に売れています。(以前からの蓄積分の写真の数が多いので)。一時期、生成AI画像で稼ぐみたいな話が多くありましたが、あれは動画などの再生数稼ぎというところが大きなところで、実際に稼げることはないと思います。生成AI観点抜きにして、現時点では、ストックフォトというもの自体が収益性はほぼないといって良いでしょう。
まとめ

Adobe Fireflyは、テキストからの画像生成はもちろん、生成塗りつぶしによる部分的な編集、アートやベクトル画像、テキスト効果など、多様な生成機能を備えています。特に商業利用がしやすい点と、Adobe Stockとの連携は大きな魅力です。
試行錯誤が必要な場面もありますし、今回試したボード機能のようにまだ分かりづらい点もありますが、アイデアを素早くビジュアル化したり、現実には存在しないイメージを作成したりする上で非常に強力なツールだと感じました。
Podcastではあまり突っ込んだ解説はせず、実際に試してみる様子をお届けしましたが、リアルな使用感を伝えることで、これからFireflyを使ってみたいという方や、どんなことができるのか知りたいという方の参考になれば嬉しいです。私自身も、今回の試みを通して新たな発見がありました。
これからもAdobe Fireflyや他の生成AIの進化には注目していきたいと思います。今回の内容は以上です。
今回の収録のきっかけは、ブログ記事用のイメージ画像が必要になったことでした。具体的には、レビュー記事を書こうとしている光るオープンイヤー型イヤホンで、夜間の安全性をアピールするために「ナイトランをしている人」のイメージ画像をFireflyで作成しようと考えています。
読むのめんどくさい人は音声でどうぞ |