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Data Transfer Project/DTP FACEBOOK(フェイスブック) GAFA Google Tech

FacebookからGoogleフォトに写真や動画の移行が可能に?GAFA/Data Transfer Project新機能/アップデート最新ニュース 2019年12月

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Facebookが他のサービスへ写真や動画のデータをエクスポートできる新機能を公開!まずはGoogleフォトへ画像や映像データの移行機能が公開。

Driving Innovation in Data Portability with a New Photo Transfer Tool – About Facebook

どうやら2018年に話の上がったDTP(Data Transfer Projectの一環ぽい。※後述

At Facebook, we believe that if you share data with one service, you should be able to move it to another. That’s the principle of data portability, which gives people control and choice while also encouraging innovation. Today, we’re releasing a toolthat will enable Facebook users to transfer their Facebook photos and videos directly to other services, starting with Google Photos.

https://about.fb.com/news/2019/12/data-portability-photo-transfer-tool

実装はまず最初にアイルランドから開始した模様。データの移行先サービスについては今後順次対応予定。

また、対象エリアも今後拡大の見通し、2020年前半にグローバル実装予定とのこと。

Facebook DTP Tool

試しにデータ移行ツールのURLにアクセスしてみたところエラー表示。当たり前だけど。URLには「dtp」とまんまの文字が入ってる。

https://www.facebook.com/dtp

DTP(Data Transfer Project)とは?Twitter/Google/Facebook/Microsoft+Appleのサービス間個人情報移行プロジェクト

image via DTP

DTP(Data Transfer Project)とは?ざっくりいうとサービス間で登録データを簡単に移行できる機能

ユーザーベースでもう少し具体的な例を上げると、例えばTwitterからインスタ、またGoogleからアップルと言うような形で個人情報を簡単に移行できる機能、というか規格みたいなかんじ?

以下、2018年の話題。

サービス間データ移行を容易にする「Data Transfer Project」、Googleら4社が発表

現状、あるサービスから自分のデータをすべてダウンロードできたとしても、それをそのまま別のサービスにアップロードすることはできません。DTPはこれを可能にすることを目指すもの。プロフィールをコピーしたり、あるサービスに登録している連絡先をほかのサービスに移行したりが可能になります。

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この壮大な構想は、当然1社のみで叶える事は不可能。GAFAを中心とし今後取り組んでいこうと言う一大プロジェクト。

現在名前の上がっている企業のみが対象ではなく、オープンソースを利用して他企業の参加も可能ぽい。新規サービス立ち上げ時などDTP対応でさまざまなメリットが。

例えば、スタートアップが新規サービスを展開した際に、Data Transfer Projectの規格に対応していれば、ユーザー側の登録から利用開始時の手間を省けたりという感じかと。

どこまで可能になるかと言うのは現時点不明だけど、可能性としてはInstagramにアップ済みの写真とキャプションのデータをそのまま移行して、別の写真サービスで再現するみたいなことももしかしたら可能になるのかもしれない。※あくまで可能性の話。

余談が過ぎる。GDPR施工時、インスタグラムユーザーをがっつり自社へ誘導したある写真アプリの話

2018年5月。世界中が一気に動いたGDPR。

今回の話とはちょっと話は変わるけど、GDPR施行時にInstagramがユーザ自身のデータをダウンロードできるように対応した。

そのタイミングを狙ってInstagramユーザを自社サービスへ集客誘導しようと暗躍w(一部グレーと捉えられるような手法でやってた印象)した海外写真SNSやアプリなども存在する。

GDPRの場合は写真保存が面倒なInstagramの画像を一括ダウンロードできると言うことから、「インスタの写真をうちのサービスにもアップしませんか?」と言うあくまで手動対応が必要な状況だった。

対して、今回のデータトランスファープロジェクトの件に関して言えば、誘導先のサービス側がDTPに対応していれば、ユーザーに写真をアップロードしてもらう手間すらなくなるのではと言う話。この観点から新規サービス等には今までにはなかったいろいろなチャンスが訪れる可能性も。

同様に既存サービス停止、閉鎖の際などにかんたんにユーザーへ他サービスへのデータ移行を促すこともできそう。

一方セキュリティの側面では不安が増すような気もしないでもないData Transfer Project

ユーザにとってのメリットは圧倒的に高くなる。と、同時に自分の個人データは自分で責任を持って管理しなければならないと言う話のような気もする。(ある種の非中央集権感。細かいところ把握してないのであれだけど。)

当初Twitter、Google、Facebook、Microsoftの4社で話が上がってたけど今見たらAppleロゴも加わってる。

追記。2019年7月にアップルもDTPへ参加したぽい。

FacebookからGoogleフォトへの写真動画移行▶︎Data Transfer Projectまとめ。

今回のFacebookからGoogleフォトへの画像や動画の移行と言う話以外にDTPの話題と言うのは耳にしたことがない気がするけどどうなんだろう。

知らないだけで色々と始まっているのかもしれないけど、今回の件は本当に第一歩に過ぎない印象はある。

例えば住所や電話番号などのデータの取り扱いにはまだ至っていない。多分。

この辺は今後どう動いていくのか気になるところ。続報など入ったらまた更新します。

さようなら。

🎧聴くまとめ。Data Transfer Projectについて音声でちょい足し。

  1. フェイスブックからグーグルフォトに写真動画の移行が可能に!?
  2. 詳細。FacebookからGoogleフォトへのデータ移行
  3. DTP序章。Transfer Data Projectとは?
  4. サービス間個人データ移行プロジェクトの経過
  5. 裏を返して情報流出リスク軽減のあれ?
  6. 個人情報漏洩とDTPのあれ。
  7. 個人情報はユーザーのものに?
  8. 顔認証導入とかリスクしかない気が😇
読んでくれてありがとうございます。また見に来てください
Koukichi Takahashi @Koukichi_T

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